世界オプト市場と台湾オプト産業総論

世界金融危機の影響を受け、2009年の台湾光電産業生産額は前年水準を下回っており、約1兆7,247億台湾ドル(約522億ドル)、世界市場の約16%を占めています。これまで、台湾光電産業の生産総額が世界光電産業の成長と共に増加し、いくつのマイルストンを達成しました。2004年の生産額が1兆弱台湾ドルに接近する規模となっていました。それに、三年後、2007年に初めて2兆台湾ドルを突破しました。

しかしながら、2008年に米国サブプライムローン問題に端を発した世界金融危機は、製造・輸出を中心とした台湾光電産業に対しては影響を免れ得ませんでした。影響が最大になる時期が2009年第一期で、当時の四半期ごとの生産額がほぼ半分に落ちてしまいました。したがって、2009年の台湾光電産業規模が2006年と2007年程度にまで縮小しました。生産総額は前年比13%を減少し、二年連続してマイナス成長だけではなく、過去最大の減少幅となりました。幸いことに、2009年第二期から景気が回復し始めたので、生産額の減少幅が予想ほど深刻ではありません。現在、景気は緩やかな回復基調で、2010年には少なくとも2008年の水準の戻り、2011年には2007年のピークを超え、2兆台湾ドルの水準まで回復すると予測されています。

フラットパネルディスプレイ(FPD)は相変わらず台湾光電産業に最大の分野となっています。2009年各方式のディスプレイとその川上原材料・部材及び製造工程設備などディスプレイ全体の生産総額が71%を占めているものの、従来水準よりやや低下しました。その次は「光ストレージ」、「光センシング・光入出力」といった分野です。そのうち、発光ダイオード(LED)照明応用と太陽光発電分野が拡大しつつあり、構成比率は年々向上すると見込まれています。

2009年の台湾光電生産額がほぼ2008年の水準に維持し、世界市場の16%を占めています。LEDウエハー・パッケージ、TFT-LCD用原材料・部材、TFT-LCDパネル、CISモジュール、スキャナ、デジタルカメラ(OEM)、情報用光ディスク装置、記録型光ディスク及び光学レンズなどの製品が世界トップ3位を維持しています。また、太陽電池は16%を占めており、世界ランク3位に入っていました。

台湾の光電製品が特定な製品に集中する特徴があります。2009年の十大光電製品の生産額が1兆6,266億台湾ドルを上回り、全体の94%を占めています。産業構造が総じてディスプレイ関連材料の薄膜トランジスタ方式液晶ディスプレイ、液晶ディスプレイ部材/パーツ、デジタルカメラ、情報用光ディスク装置(CD/DVD-R/RWドライブ)及び光ディスク媒体(CD/DVD-R・RWディスク)、発光ダイオード(LED)エピタキシャルウエハー/パッケージなど、特定な製品に集中しています。一方、近年立ち上がった太陽電池モジュール、太陽電池用シリコン材料も十大光電製品に入っています。

一方、高成長性の製品も注目点となっています。2009年、太陽光発電関連製品が全般に赤字基調で推移しています。こうした背景のもとに、太陽光発電システムが異例の急成長を続け、太陽光発電産業の落ち込みを埋め合わせました。そのほか、LED照明製品と電子ペーパー(E-paper)成長率も三桁以上に達し、景気低迷の2009年に対し、逆に成長し続ける製品と思われます。